家賃の遅れを見逃さない
家賃の支払期日を迎え、入金状況を確認してみると支払っていない人がいる。
その時どうしてますか?
(1) ひとまず待ってみる
(2) とりあえず連絡をしてみる
もしかしたら滞納につながる行動をしているかもしれません。
家賃の遅れを見つけたらとるべき行動とは。
待っても入金にはなりません
契約上の支払期日までに家賃の入金がない場合、自主管理の家主様にありがちなのは
「忘れているだけだろうから、そのうち入金されるだろう」
という根拠のない希望的観測です。
確かに家賃の催促は気が重い仕事ですよね。
でも、払われていないことは事実なのでしっかり催促しましょう。
仮に家賃の支払いを失念しているとしても、催促がなければ
「何も言われてないし、まぁいいか。言われてから払えば。」
と支払う側は考えます。
払わなくて済むならそれに越したことはありませんから。
ですから、普段から家賃の支払いがきちんとしている入居者でも催促はしましょう。
その場合に、入金になっていないことを伝えるのではなく、支払う行動をしたかどうかを確認するように話すといいですよ。
例えば、
「今回お支払いいただく家賃はいつ頃振込みましたか?」
単純に払い忘れているだけであれば、
「あっ!忘れてました!すぐ払います!」
と言ってくれます。
家賃滞納は約6ヶ月分
とある物件で家主様から、「家賃が入金にならない部屋がある」と相談を受けました。
滞納額を聞くと、なんと6ヶ月近く支払われていません。
家主様にこれまでの経緯をお尋ねしたところ、
「それまではきちんと入金になっていたから、そのうち入るかと思って様子を見ていた。でも全然入金にならず、催促しようにも金額が膨らんでいるので・・・」
との内容でした。
入居者は当社でご紹介したお客様でしたので、さっそく連絡をしてみることに。
連絡前には「法的措置も家主様に提案しなければならないのかなぁ」とも思いましたが、結果は滞納分を即日一括で支払っていただきました。
このようになった理由はとても単純でした。
家主様の口座に毎月定額を振り込む「自動送金」の期間切れで送金がなされていないことによるものでした。
入居者は
「ここ最近、貯金額が随分増えたなぁと思っていたんだよ。節約を頑張っているわけでもないのにさ。でも、家賃分が貯金されてたんだね。通帳見ながら気が付かなかったとは本当に申し訳なかった。」
と話していました。
1日でも遅れたら連絡をする
「1日でも遅れたら連絡をする」
これは、入居者側・家主側の双方に言えることです。
入居者側は何らかの事情があって家賃が期日までに支払えない場合、貸主側に連絡をするべきです。
一方貸主側も期日までに支払いがない場合、状況把握のためにも入居者側に連絡をして、入金状況をしっかり見ている事をアピールするべきでしょう。
by 大丸商事 長谷川
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