無事にお返しできました~自転車~
賃貸管理をしていると様々なできごとに遭遇します。
その中でも「あるある」が放置自転車です。
今回は管理物件ではなく当社の店舗の脇に置かれていた自転車のお話です。
見た感じは”仮置き”した自転車
当社の定休日は日曜日です。月曜日の休み明けに出社をしたら、店舗入口の脇に見慣れない自転車が1台ありました。
見慣れないと言っても、普段は自転車が置かれるような場所でもないので、すぐに気が付きました。
ただ、自転車の状態を見たところ、一旦仮置きをしたように見えたのでスグに乗り捨て自転車とは判断ができませんでした。
その理由は、3つです。
1つ目は自転車を立てておくための”スタンド”が下がっておらず、建物の外壁に立てかけてあったこと。
2つ目は某学園の駐輪ステッカーとともに名前の書いてあるシールが貼ってあったこと。
そして3つ目は”カギ”が解錠された状態であったこと。
このような様子から某学園の現役生徒か卒業間もない若者が所有者だろうと想像できました。
当社店舗脇を入っていくとJR線の線路が金網越しに見えますので、そこで鉄道を楽しんでいる人がいることも珍しくありません。
今回はその可能性も考えると、乗り捨て自転車だとすぐに判断できませんでした。
その時には人はいませんでしたが「コンビニにでも行っているのかな」程度に思いました。
盗難届は出ていない
しかし、2日間経過後も状態に変化はありませんでした。
当社の店舗外壁に立てかけられたままですし、盗まれた自転車だとしたら所有者もさすがに気がつく頃合いです。
自転車の状態はキレイでしたので、仮に盗まれたのだとしたら返してあげたいと思い、まずは最寄りの警察署へ電話をしました。
(通常は、管理物件に当社指定のステッカーの貼付が無い放置自転車を見つけた場合は、まず”タグ付け”をします。そして、一定期間後に警察へ盗難届が出されているかを確認後、管理権限で処分をしています。)
状況を説明し、防犯登録シールに記載された情報を伝えたところ「盗難届は出ていません」との回答でした。
[補足] 放置自転車はどうするか
管理物件に放置自転車があった場合の対応については以下の要領で行っています。
※管理会社によって方法は様々かと思います。
まず前提として、当社では管理物件に駐輪する自転車にはナンバリングされたステッカーの貼付を必須としています。
- 巡回の際にステッカーの貼付がない自転車については”タグ付け”をしてステッカー貼付を促す。
- 一定期間後に状況に変更がなければ、警察へ盗難届出の有無を確認。
(この確認は110番ではなく、最寄りの管轄警察署へ電話をします。)
これまでは、電話で防犯登録シール記載の番号から盗難届の有無を教えてくれる場合と、警察官が現地に来てくれる場合がありました。
○盗難届が出ている場合:警察官が自転車を引き取ります。
○盗難届が出ていない場合:管理権限に基づいて処理をします。
所有者へ辿り着けるかも
幸いなことに、自転車には某学園の駐輪証が貼付されています。
当社店舗からは直線距離で約13kmの場所にある学園です。
その学校へ電話をして、事情と駐輪証に記載のある番号を伝えたところ、まだ在籍がある生徒さんだったようで、関係者が引き取りに来てくれました。
生徒さんは”カギ”の施錠をせずに盗まれてしまったことから、言い出しずらく困っていたところ、先に自転車発見の知らせを聞いてホッとしたようです。
無事にお返しができました。
めでたしめでたし。
関連した記事を読む
- 2024/11/01
- 2024/10/05
- 2024/10/01
- 2024/09/01