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2016年09月29日
コラム

建物解体時に昔の井戸が見つかった 2

文化財になっていたかもしれない井戸

 

今日もすっきりしない天気となっている東京都立川市です。

先日の解体現場から井戸を発見したその後です。

 

 

|井戸取り壊しまで

 

9月20日に「建物解体時に昔の井戸が見つかった」という記事を書きました。

その際に、解体業者の「こんな井戸は見たことがない」の言葉が気になり、どうしようかと悩んでいました。

 

そして、とある土木業者の社長さんから、「立川市立第一中学校のそばに同じような井戸があって、文化財に指定されているよ。この間、そこの整備工事を請け負ったんだよね。」とおっしゃるではないですか。

 

今回、井戸が見つかった場所は、埋蔵文化財包蔵地域「外」だったのですが、この社長さんから教えてもらった文化財に指定されている井戸から、現場の井戸までは直線距離で約160m。地域的に近いですし、仮に文化財だとしたら「貴重なものをぞんざいにしてしまった」という自責の念が消えないんではないかとの怖さもあり、売買当事者の了解を得て、市役所の文化財担当部署に連絡を取りました。

 

市の担当者は「まぁ、保存するにしても予算もあるしねぇ~」と言いながらも、「見させていただきます」とのことで、見て頂きました。

 

担当者いわく、「ん~・・・。古いのは古いよね。江戸時代初期~中期頃のかな?」と言いつつも、「半分近く埋まってるし、壊してもいいよ。ただ、解体時に立会って写真撮らせてくれる?」とのこと。

後日、担当者に立会っていただきながら解体作業をしました。

 

 

|江戸の頃から栄えていた立川市柴崎町

 

先程の文化財に指定されている井戸は「満願寺跡」と呼ばれるところから出てきたものです。

 

 

写真のとおり、「徳川四代将軍家綱の頃には衰えていた」との記述があることから、少なくとも満願寺跡の井戸はその頃より古い年代だと推測できます。

 

ただ、今回の解体現場から出てきた井戸と比べて、石の大きさが大きく、立派に感じます。

 

 

改めて立川市柴崎町は歴史のある地域だなと感じました。

 

by 大丸商事 長谷川浩一

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