一人暮らしの三種の神器「スマホ・テレビ・パソコン」
不動産業の業界団体である、全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)と全国宅地建物取引業保証協会(全宅保証)は、3月19日、平成29年度「一人暮らしに関する意識調査」結果を発表しました。
この調査は「2018年1月26日~1月29日」の期間にインターネットにより行われたものです。
現在の住まいのタイプ
「18~29歳 現在一人暮らし」層は、「ワンルーム」「1K」といった部屋数の少ない住居に住んでいる人が多い様子。
このような事に伴い、平均家賃も相対的に若年層は低めです。
家賃は4万円~6万円台が全体の54.4%と半数を超えていました。
ただ、全国調査なので地域によって異なる家賃差は反映しておりません。
部屋探しで重視するポイント
お部屋探しをする際に重視するポイントはいくつかあります。
アンケートでは家賃以外に「建物」「環境」「設備」の3項目についての調査も行っていました。
それぞれ見ていくと。
建物について重視するポイント
2018年はそれまでの調査結果と比べ、「セキュリティ」の重視意識が高まったのに対し、「駐車場の有無」は大きく低下し、車離れを象徴しているかのようです。
最も重視しているのは「間取り」63.7%、次いで「日当たり」52.7%、「築年数」41.7%と続くが、「ペット可」以外はいずれも27%を超えています。
重視するポイントが幅広く全てを取り込むような賃貸住宅はなかなか無いでしょう。
無難よりも、しっかりとターゲットを定めて建物のプランニングをするほうが良さそうです。
環境で重視するポイント
環境においては、「駅が近い」をより重視し、部屋探しにおける「環境」のキーワードは、買い物の利便性と距離の利便性(駅、学校・職場)。
18~29歳の若い年齢層は「学校・職場に近い」を重視するが、年齢が上になると「静けさ」「公園などの自然環境」を重視する傾向にありました。
「地域ブランド」を重視している人は「3.2%」と、テレビなどメディアで人気ランキングを取り上げる割には一桁台の重視意識にとどまり、ブランドよりも生活における利便性のほうを重視しているようです。
最も重視しているのは「コンビニ・スーパーなどの有無」63.0%、次いで「駅が近い」55.5%、「学校・職場に近い」41.5%が続いています。
環境は弱点に思えるものでも、見方によっては強みに変わるものが多くあります。
アピールの方法を見直してみるの良いかもしれません。
設備で重視するポイント
「バスとトイレが別」「エアコン付」「収納スペース」がトップ3を構成。
「現在一人暮らし」層は「バスとトイレットが別」をより重視し、「今後一人暮らし意向あり」層は「インターネット接続」をより重視するなど、より多くの要素を重視している様子が伺えます。
「インターネット接続」は、「現在一人暮らし計」が39.5%であるのに対し、「今後一人暮らし意向あり計」は58.1%と、18.6ポイント上回っています。
1位の「バスとトイレが別」は、「現在一人暮らし計」が「今後一人暮らし予定あり計」を6.5ポイント上回り、経験に基づいた重視ポイントだと言えるでしょう。
また、女性は男性と比べ、「バスとトイレが別」「収納スペース」「室内洗濯機置場」「テレビモニター付インターホン」「オートロック」「バルコニー」をより重視する傾向を見せ、“女性は実生活をイメージしている”とともに、防犯意識の高さを感じさせます。
今後の参考にしてみて下さい
一人暮らしに欠かせない「ツール・グッズ」のなかでも、「絶対に」欠かせないもののトップ3が「スマホ・テレビ・パソコン」でした。
この調査でも「スマホ・テレビ・パソコン」は三種の神器と読んでいます。
調査結果のURL:https://www.zentaku.or.jp/research/questionnaire/
よいお部屋づくりの参考になるかもしれません。
よろしければ参考にしてみて下さい。
by 大丸商事 長谷川浩一
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