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2018年06月22日
コラム

境界の立会いをしてきました

管理している駐車場のお隣が売却予定で、土地境界の確定のため立会いをしてきました。

十数年前に境界標を巡りトラブルになりそうになった経緯を地主さんからお聞きしたので恐る恐る立会いましたが、特に問題はありませんでした。

時の経過が解決してくれた典型例のような事例です。

 

あれ?取り止めになった?

2〜3ヶ月ほど前に、管理している駐車場のお隣が、土地と建物を売却するとのことで、土地家屋調査士の先生から境界確定をしたい旨の連絡が入りました。

ところがその後、立会いに関する連絡が全く無く、「取り止めになったのかな?」と思っていた矢先、土地家屋調査士からの連絡がありました。

遅くなっていた原因は、売却予定地と道路(公道)との官民境界の確定作業に時間を取られていた模様。

官民境界の確定には役所が絡む関係上、時間が掛かることは理解できるので、特に気に止めることもありませんでした。

 

地主さんからの怖い話

怖い話とは言っても、摩訶不思議なお話ではなく、対人間のお話です。

立会いの連絡が入っている旨を地主さんにお伝えしたところ、地主さん・売却予定地の所有者・その他2筆の4交点の境界標を巡り、以前にちょっともめたそうです。

とは言っても、今回の売却予定地の所有者とでは無く、その他2筆の所有者のうちお一人(Aさん)と。

地主さんが駐車場にする際に排気ガスの関係で塀を作った方が良いと思い、塀を建てるために境界の確認を申し出たところ、Aさんは、

「この境界標はここに無かった!50cm地主さん側に入っていたのに、ズラしただろう!?」

と言われたそうで、トラブルになりたくない地主さんは塀を建てるのを止め、現状維持としたそうです。

今回の境界確定にも絡んでくる境界標なので、どうしたものかと相談を受けました。

 

ところが特に何も無く

後日、土地家屋調査士から資料も届き、現地にて土地家屋調査士の先生と確認をしながら、それとなくAさんのことを聞いてみました。

「ところで先生、あそこの4交点の境界はすんなりAさんからハンコもらえたんですか?」

「えぇ、特に何を言うでもなく、普通にご説明してサインもらいましたよ。」

「50cmズレてるとかおっしゃっていませんでしたか?」

「いいえ、言ってませんね。もしそうなら今回の売却地の敷地延長部分の幅員が建築基準法を満たさなくなりますので、私共も困るんで。」

「ご主人様が納得されたんですか?」

「いいえ、今回は奥様と遠方にお住いの娘様にサインをいただきました。」

 

そうなんです。境界標がズレていると言っていたAさんは、「ズレている!」と主張した数年後にお亡くなりになり、奥様と娘様が権利者(所有者)となられていたのです。

 

なので、あっさり昔からある境界標でご納得されたそうです。

 

今回の事例は、時間が解決してくれた典型例ではないでしょうか。

 

by 大丸商事 長谷川浩一 

 

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