お問い合わせ増えています
年末年始の休業中を含め、年明けからたくさんのお問い合わせを頂いています。
特に単身者向け物件へのお問い合わせが急増しており、賃貸業界はいよいよ繁忙期に突入してきた様相です。
しかし、残念ながら全ての物件でお問い合わせ件数が増加しているわけではありません。
やはりお部屋探しをされている方にとって条件の良い物件へ偏っている状況です。
年々繁忙期は早くなっている
賃貸住宅を探す方が動き始める時期が年々早くなっているようです。
早い人は10月頃のまだ半袖でも外出が可能な時期から情報集めを開始して、遅くとも年を越さない12月頃にお引越しをされています。
一昔前は12月の引越しは警戒されていましたが、最近は年を越さないうちに引越しをして、連続でお休みができるお正月にお部屋の中を整え、新年の始まりとともに新生活をスタートさせるスタイルが多く見られます。
2月・3月頃にお引越しを予定されている方も年末年始休暇の間にインターネット等で物件情報を集め、年明けと同時に動き出すことが多いです。
年末年始に検討される物件とは
当たり前ですが、しっかりと情報が公開されている物件が検討されます。
しっかりとした情報とは文字情報だけではなく写真や動画、360度画像などで物件の詳細がわかるものです。
外観写真と間取図だけですと、とりあえず掲載しているといった感じになってしまったり、画像点数が少なくポータルサイトなどでも上位表示が難しかったりします。
どうしても、12月になってから退去した物件はリフォームやクリーニングが間に合わず画像が用意できない場合もありますが、それでも年明け早々には詳細情報が公開できるよう努力をしたいところです。
リフォームの検討は早めに結論を
秋(11月)ごろに退去が完了し、管理会社などからリフォーム提案を受けているにもかかわらず結論を先延ばしにすることは、空室期間をムダに延ばすようなものです。
予算が合わないなどの理由で受け入れがたい提案は即断り、代替案を提示してもらいましょう。
管理会社も繁忙期に合わせ早めの入居を望んでいる点については家主様と見ている方向は同じだと思います。
しっかりとしたコンセプトをもって通年に渡り入居希望者が集まるようなリフォームをするのではない限り、1月~3月までの間に募集が開始できるよう逆算してリフォーム提案に結論を出すことをおすすめします。
ひとつのお部屋に複数の問合せ
年明け早々からたくさんのお問い合わせを頂いていますが、募集中の物件すべてが同じように注目されているわけではありません。
やはり人気のエリアであったり、使いやすい間取りや設備が充実しているなど何かしらの特徴を備えた物件で問い合わせ件数が増加しています。
以前より空室期間が短い物件とどうしても長くなってしまう物件の二極化傾向にありましたが、お部屋数が増加している昨今にあってはさらにその傾向が強まっています。
昨年の11月下旬頃、今春より大学生として上京予定の方がお母様と一緒に来店されました。
その際に私は
「少し時期が早いです。春からの入居だと大家さんの承諾は難しいですよ。」
と申し上げ、さらに
「物件がなくなってしまうということは無いので、年明けから探されたらいかがですか?新しい物件も出てくる時期ですから。」
とご提案をしました。そうしたらお母様はこうおっしゃいました。
「確かに物件は無くならないでしょう。でも良い物件は無くなってしまうので。」
とのこと。さらに、
「家賃は払いますので、大家さんの承諾できる範囲でなるべく遅い時期からの契約スタートでお願いします。」
こうおっしゃいました。
つまり、物件は余っていてるのですが、「選ばれる物件」「入居したいと思う物件」はまだまだ足りないのです。
繁忙期だからと悠長に構えていると、問い合わせが無いまま時期を逃すことになります。
繁忙期で物件を探されるお客様が多い時期だからこそ選ばれる物件にする必要があると思います。
by 大丸商事 長谷川浩一
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