「砂利」から「アスファルト」へ
中程度の雨が降ると、水たまりができて利用者が不便を感じていた駐車場。
契約を継続したまま、利用者にご協力をいただき、より使いやすいアスファルト舗装の駐車場へと改修工事をしました。
砂利駐車場は最初の整備コストが安いですが、運用年数が長くなればなるほど維持管理するのが難しくなる一面もあります。
満車状態で整備したくてもできない
この駐車場は駅からも程近く、周辺には事業所が多い環境にあります。
契約車両も法人の営業車がほとんどで、常に満車状態でした。
駐車場として運営を始めてからすでに20年以上経過しています。
この間には砂利がデコボコになったり、水たまりができたりしてきましたが、できることは削れた場所に砂利を追加し狭い範囲の転圧作業をするだけです。
大きく整地作業をしたくても、常に満車状態ですので、なかなかできませんでした。
雨降るたびに水たまり
ここ最近は、小手先の改修工事では思うように水はけができず、水たまりができて利用者から頻繁に「何とかならないか」と要望が出いました。
水たまりができるところに砂利を入れれば、その場所は解消します。
しかし、違う場所に水は逃げていき、これまで「水たまり」ではなかった場所に「水たまり」ができる【モグラ叩き】の状態になっていました。
そして地主さんもどこかの段階でしっかりと整備したいと思っていました。
いよいよアスファルト舗装へ
ちょうど、大口で借りて頂いていた大手法人が解約となったため、ここぞとばかりに利用者・契約者に全面をアスファルト舗装にする整備工事への協力をお願いしました。
まずは利用者の移動
周辺にある当社管理の駐車場に一時的な移動をお願いしました。
とは言っても、営業車が多いのであまり離れた場所には移動ができません。
そこで当社で地主様をご紹介したコインパーキング業者にも協力をしていただきました。
いよいよ工事開始です
まずは、既存の砂利を崩しアスファルト舗装の準備をしていきます。
車止めは「単管パイプ」、区画割りは「トラロープ」でしたので、それらも併せて撤去していきます。
そしてアスファルトで舗装します
アスファルト舗装を全面に施し、その日の作業は終了です。
これだけでも以前の砂利敷とは見違えるような見栄えとなりました。
最後に区画割り(ライン引き)
最後に白線で区画を作り、車止めを設置しました。
今回は区画番号も新たな番号にしました。
というのも、昔ながらの「4」「9」を使わない番号付けをしていたので、法人契約が多く、いつも同じ人が同じ車を駐車するわけではない当駐車場では、駐車位置の間違いが時々ありました。
ですので、今回は欠番を作らない番号付を行いました。
「水たまり」発生せず
今回の整備工事は3日間の工程でした。
そして仕上がった翌日はそれなりの降雨量となりました。
今までで考えると、水たまりができるぐらいの降雨量でしたので、気になり見に行きましたが不便をかけてしまいそうな様子は一切ありませんでした。
最後に少しだけ「税金」のお話
アスファルト舗装をすると「駐車料金が高くできる」「維持管理の頻度を少なくできる」などメリットが多いのも確かです。
しかし、アスファルト舗装は固定資産となります。ですので、固定資産税が課税される可能性があります。
もちろん減価償却もできますが、アスファルト舗装にしたことで思わぬ出費にならないようするため、駐車場整備工事を考える際は税理士にご相談されることをおすすめします。
by 大丸商事 長谷川浩一
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