駐輪場屋根の波板が「うるさい」
大きな被害をもたらしながら通過していった台風20号ですが、立川の降雨量は多くなく、どちらかというと風による影響の方が強かったです。
そんな中、「駐輪場の波板がバタバタと音を立てていて、うるさい」と入居者から連絡が入りました。
さっそく現地に行ってみると、波板を止めている金具が一部外れていました。
もともと緩くなっていたナット
画像内の赤丸のように、波板は「フックボルト」と呼ばれる「J」字型フックとナットでしっかりと固定されています。
しかし長年の風などでナットが段々と緩くなると、風でバタバタと煽られます。
そして、とうとう昨日の台風による強い風で外れてしまったようでした。
時々締め増しをすればよいのですが、普段は見えない位置にあるフックボルトやナットの緩みは見落としがちです。
ボルトやナットの緩みを点検をする際は脚立を使い、実際に触って緩みを確認するのが一番確実な方法でしょう。
ですが、一つひとつ丁寧に行うのは時間がかかります。
ではどうするのか。
まず、30cm程度の棒状のものを用意し、屋根下から上に優しく押し上げてみます。
ボルトやナットが緩んでいる場合、波板が浮くのがわかると思います。
骨組みから波板が2cm以上浮くようであれば、ナットやボルトがその箇所にあるかを確認し(すでに行方不明になっている場合もあります。)、あるようであれば締め増しするなど対応が必要です。
このときには波板が浮いた箇所だけではなく、全体をやっておくと安心です。
フックボルトとナットが近くに落ちていた
フックボルトやナットは小さいので、完全に脱落してしまうと行方不明になることがあります。
今回はボルトもナットもすべて拾える範囲にまとまって落ちていました。
これらの部品は手間や時間を考え、とりあえず再利用させてもらうことに。
もし、付近に部品金具が見当たらなければサイズなどを確認して購入する必要あったため、「バタバタ」とうるさい波板を静かにさせるまでの時間が短縮できました。
あとは元の通りに取付けをして外れていた部分の作業は終了です。
復旧作業のあとは予防措置
今回は金具の脱落のみで、幸いにも破損が無かったため、復旧がすぐにできたことは良かったと思います。
そして短期間でまた同じような状況にならないよう、他の箇所の緩みの状態を確認して締め増しする予防措置を行いました。
最終的に7割程度が緩んでいた状態でしたが、そのすべてを締め増しして作業は完了。
入居者からの連絡後、約40分程度で作業を終えることができました。
by 大丸商事 長谷川浩一
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